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ブルックナー第8番はチェロが大活躍! [クラシック]

ワーグナーに続いて、デ・ワールトとN響のブルックナー交響曲第8番を聴いてきました。今回は、値段の割には音が良いらしいNHKホール3階下手席でした。まあまあ良い演奏だったようにも思いますが、ワーグナーほどではなかったかな。聴いた直後はなかなか良かった、と思っていましたが、自宅に戻ってヴァントやらチェリビダッケやらの録音を聴き直すと、ずっと曲の構成がしっかりして聴こえました。

ブルックナーというのは不思議な作曲家だと思います。ブルックナーが大好きという友人などは、この8番と、7番などを大傑作だと言いますが、私は5番と9番が好きで、7、8は何だか深刻ぶって冗長な気がするときがあります。人気曲と言われる4番も全然面白いと思いません。
N響の演奏はどこが悪かったということもないのですが、全体として印象が薄いものでした。たぶん、良くも悪くも曲に負うところが大きかったのではないかと私としては思います。
そんな中、良かったのは、第3楽章でした。ブルックナーと言えばアダージョ楽章とも言われるそうですが、曲としてのまとまりも美しさも素晴らしいものがありました。特にチェロパートがホルンなどと並んで非常に重要な役割を担うのですが、非常に良い仕事をしていると、また感じました。今回は藤森さんでなくて木越さんがトップでした。N響の中でもチェロパートは図抜けて素晴らしいと思います。あんな風に弾けたらなあ。(無理)
NHKホールの3階下手席はそんなに悪い音ではなく、値段なりと思いました。でもこのホール、残響が足りず、高弦の美しさが乏しく、強奏はダマになりやすく、楽器間の溶け合いが悪く、演奏の良さを生かせないのは本当に残念です。なのに、1月のチケットも入手してしまいました。何せ、ジンマンがマーラー7番を振るのですから。
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ユキタロウ

聴き始めたのが遅い為もあってか?ブルックナーはどれも同じに聞こえる私です。(笑)

中では4番までの初期の曲が分かり易くて好きかな???(笑)

もっとも・・・どれでも演奏次第で名曲になるのがブルックナーの凄いところだと思います。全曲を聞いて理解した上で、好みがハッキリ言えるようになるまでにはかなりの経験が必要な作曲家かな・・・。
by ユキタロウ (2012-11-18 20:59) 

minima

どれも同じ、同感です。
学生時代に大枚はたいてカラヤンのブルックナー全集(LP)を買ったのですが、どの曲も途中で寝てしまって、覚えられない日々が続きました。

ブルックナーでは、名盤と言われる演奏なのに心に響かないケースが結構ありました。バーンスタインやカラヤンの9番、ベームの4、7、8番などです。逆にあまり最近では誉められないメータで9番の良さを知ったりしました。難しい作曲家です。
by minima (2012-11-19 08:57) 

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