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カルボナーレの循環呼吸によるクラリネット演奏に唖然呆然 [クラシック]

アレッサンドロ・カルボナーレのクラリネット・コンサートに行ってきました。

音は絶妙に良いし、指は完璧に回るし、すばらしいのは当然として、最初の山場は2曲目のパスクッリ作曲「蜂」。循環呼吸の実演をクラリネットでは初めて体験しました。息を吸いながら吹き続け、7分もの間、ブレスによる中断なしに音を出し続けていました。これには心底びっくり。ときおりほっぺたを大きく膨らませたりしていましたが、いったいどうなっているのやら?本人のインタビュー記事によるとコップにストローをさし、ぶくぶくさせながら息を吸う練習を2年間すれば「完璧にマスターできる」そうです。。。

もうひとつ、とても良かったのはアンコールで演奏してくれたブラームスのクラリネット五重奏曲のメロディを即興ジャズ風にアレンジした曲(ピエロカルロ・サルヴィア作「ブラームシレイラ」)でした。客席の通路まで降りてきて、私の顔から1mのところまで来て吹いてくれたりしました。すぐ近くで聴くと、一段と良い音でした。

ほかにも遊び心いっぱいの演奏とか、信じられないほどの高音の強い音とか、すごいすごいの連発で、ときどき、カルボナーレの持っている棒がクラリネット以外の何ものかに見えました。
CDは買わずにかえってきたのですが、よく見たら新譜にブラームスのが入っているではありませんか。やっぱ買っておけば良かった。

でも、CDでは絶対に味わうことのできない一期一会の妙技を堪能させてもらったコンサートでした。
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