バッハのカンタータはヘレヴェッヘで決まり [クラシック]
バッハのカンタータは、リリングの全集を1年ほど前に入手しました。あまりに膨大なため、聴ききれていないのですが、ちょっと違うのも聴きたくなって、ヘレヴェッへの3枚組の廉価盤を買ってみました。そしたら、これが良いんです、とても。
ヘレヴェッへの録音はジル、カンプラ、モーツァルトのレクイエム、フォーレのレクイエムの新盤と旧盤、バッハのマタイとロ短調ミサ、それにマーラー「大地の歌」室内合奏版という変わり種も持っていて、どれもとても良いと思います。
とても優しげでしっとりとした心地良い響き、神経に障るようないやな音が決してしない、よく歌う、フレージングが自然、とても多彩な音色を楽しませてくれる、合唱、独唱ともテンポ、リズム、音程がとてもしっかりしている、独創性にあふれている、録音も大変に良い、などがすべてに共通する美点で、私の中ではヘレヴェッへと言えば最高レベルのブランドとなっています。
バッハのカンタータは、リリングの全集のほかにも、コープマン、ガーディナーなどを少し持っていますが、リリングのは時々少々荒っぽい演奏があるし、録音がそれほど良くないのもあります。コープマンはとても美しいけれどちょっとクールで時々おどかされる気がし、ガーディナーはかなり良いけれど、ヘレヴェッへほどには親しみを感じません。
というわけで、ヘレヴェッへが私としては一押しです。どうしようか迷っていたマーラーの交響曲第4番も注文してしまいました。
ところで、先に書いたヤノフスキの「指環」は、発売が今月14日から28日に急に延期されてしまいました。注文が多すぎて生産が追いつかなくなったかな?
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