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良い音源、そうでもない音源 [オーディオ]

PCオーディオfan6が出ました。ワオンレコードの小伏さんの手によるさまざまな音源サンプラーが付録DVDに付いていたので、義理も感じて買いました。
すでに持っていた音源もありますが、ターロック・オキャロランのフルートとアイリッシュ・ハープの演奏とか、富山の教会のリードオルガンとか、けっこうすてきな新音源に出会えましたので、これは雑誌代1500円の価値は十分にあったと思います。特にWAVよりもDSDの方があたりが柔らかく空間表現の豊かな点で秀逸です。
それにひきかえ、言う必要もないことではありますが、本自体はもう、私にとってはほとんど価値がないです。知っている話の繰り返しか、買う気もない商品紹介ばかりで、真剣に手に取る気さえおきません。こうした状況はとても残念ですが、情報の消費の早いネット社会ではしょうがないのかもしれません。

もうひとつ書いておかなくてはと思ったのは、EMIが出した新しいSACDシリーズの音質についてです。ジャクリーヌ・デュプレなどいくつかを入手しましたが、はっきり言ってこれはSACDである必然性に乏しい困り者の商品企画です。
SACDでわざわざ出し直される旧譜は、それだけの価値のある音質というのがこれまでの通り相場でした。エソテリックのシリーズしかり、アナログ・プロダクションズのビル・エヴァンスしかりです。しかしこのシリーズは、実質的に単に古い音源をリマスタリングするのにあたって、SACDでも出してみました、といった程度の音質で、とても高音質と言えるレベルでないように思います。SACDラボさんも少々誉めにくそうです。
ただしもともとこれらの音源を気に入っていたひとにとっては、これまでのCDよりはましな音という意味で、歓迎される可能性はあるかと思います。良い音を期待して初めて聴いた私としては、がっかりという思いです。厳しい環境にあるSACDにとって、こうした企画が良い影響をもたらすとは考えにくいと思います。
きょうはちょっと辛辣過ぎたでしょうか?
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