クルマは変わる アコード・ハイブリッド [クルマ]
新しいアコードに試乗してきました。
外観は特に良いとも思いません。大型セダンだな、ってなもんです。
デザイン上、最もいやだったのは、フロントグリルの装飾が子どもじみて見えることでした。しかししばらく実物を見ていたら、慣れてきました。といっても購入の決め手になるほど良いデザインとは、まったく思いませんが。
巨大な電池を積んでいるため、トランクは380Lとゴルフ7と同じ数値。後席シートバックは倒れないので、荷物の積載量は、このサイズなのに非常に少ないです。
私の好まない黒い内装。材質は新しい凝ったものを使っているようですが、魅力的ではありません。
全長4.9mもの巨体なので、後席もゆったり。後席中央も何とか使いものになりそうです。
走ってみると、スタートボタンを押しても、電源が入るだけでエンジンはかからなかったりします。そのまま発進して、20km/hくらいから加速しようとアクセルを踏むと、ようやくエンジンがかかります。しかしそのときにはロードノイズも聞こえているので、エンジン音はほとんど気になりません。要するに乗っている感覚は、ほぼ電気自動車と言えます。
V6・3L級のトルクを出すモーターは、とても快適にスピードを制御できます。これはとても新鮮な好ましい感覚でした。ホンダと言えばエンジン屋じゃないのか、という向きは、ぐんと踏み込みさえすれば、ホンダらしい軽やかな「シュイーーーーン」というエンジン音を楽しむことができます。
電気自動車ですから、アイドリングストップもないし、停止からゆっくりスタートするにもあまりエンジンがかからないので、振動がありません。BMW328やアテンザでアイドリングストップから復帰する際、振動があるのとはえらい違いです。
エンジンの騒音はほぼ気にならず、かわりにエアコンのコンプレッサーや、踏み込んだときのモーターが高回転で回る音が少し気になりましたが、これは慣れるかもしれません。でもそういう種類の音に囲まれて運転していると、ついにクルマも正真正銘の電化製品になったな、と思わざるを得ません。絶対的には静かな車内で、長時間運転していても疲れにくいように思いますが、その分、コンプレッサーやロードノイズが耳に入るので、音の問題はつくづく難しいのだなと思います。
乗り心地はとても良く、アテンザを上回ります。FFのいやな感じもありません。カタログ燃費は30km/l、実際の町乗りでも20kmくらいはいきそうだとのことです。
これで魅力的なデザインだったら、「買う理由」は十分にあると思うのですが、うーむ。
来週には近くのワーゲンのディーラーに、ゴルフ7のベーシックグレードの試乗車が入るそうなので、それも乗ってみようかな。
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