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Blu-spec CDのおかげか、リマスタリングのおかげか、インバルのマーラー4番は絶品 [クラシック]

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インバル・フランクフルト放送響のマーラー交響曲第4番は、このブログの初期にもLPレコードを取り上げたことがあり、その後、CDの廉価版全集を入手して聴いていました。このほど、全集がリマスタリングされて再発売され、Blu-spec CDでもいくつか単売されました。
最も気に入っている第4番のBlu-Spec盤を購入したら、あらまあ、とてつもなく良いです、これは。以前の全集のCDと比べて滑らかスムーズ、美音が際立ちます。さらに立体感がとても良く出ているのに驚きます。ワンポイント録音ブームの原点になっただけあって、とてもクリアで美しい音です。比較のためLPレコードを聴きましたが、美しさはBlu-Spec盤の方が上なくらいです。
ですが、この盤の説明書をじっくり見ても、どこにも、どのマスターを使ったかが書かれていません。もしも古いマスターが使われていて、リマスタリングされた全集の方がさらに良い音だとなると、全集を買わねばなりません。メールでレコード会社に問い合わせたところ、Blu-Spec盤は全集と同じマスターだとのことで、安心しました。

ちなみに同じワンポイント録音ということで今月のレコード芸術誌に紹介されていたカントロフのモーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第6、7番も入手しましたが、こちらもすてきな音と演奏です。

一方、マーラーつながりで言いますと、最新のジンマンの交響曲第9番は、これまたとてつもなく良い音と演奏です。ジンマンはやたらせかせかと早いベートーヴェン交響曲全集ではあまり感心しなかったのですが、今回のマーラー・チクルスは4番、7番など良いのが多いです。その中でも9番は圧倒的に良く、バーンスタインやカラヤンの盤を上回ったかもしれません。私はこの演奏を聴いていて、あの魅力的な1楽章と4楽章の谷間にある不思議な2楽章と3楽章が何のために書かれたのか、ようやくわかった気がしました。

ことしは短いかもしれないけれど、芸術の秋を楽しみたいものです。
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