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DBP-1611UDのセカンド・インプレ [オーディオ]

1611UDのファースト・インプレを書いてから3ヶ月近くが経ちましたので、簡単ながらセカンド・インプレをば。

現在、HDMIでAVアンプに入れてマルチチャンネルなどに使っているのと、別に2chのアナログ出力も取り出しています。

まず、音質について言いますと、アナログ出力の2chの音は今ひとつクオリティが低いように思います。このためHDMIで引き出したデジタル音声をAVアンプのDACを使って聴くことが多いです。
SACDについては、1611UDと、ソニーのSCD-XA777ESの両方で聴けるのですが、比較するとマルチ、2chともに後者の圧勝です。前者はすっきりした薄味の音で、音数が少ない感じを受けます。ちなみにソニーのは2ch、マルチともにアナログ出力をAVアンプに入れています。
激安610AVを手放したので、DVDとブルーレイは1611UDで主に再生しています。(パソコンでもできますが、マルチ出力はセットしていないのと、ソフトの音質に納得ができないので、あまり使いません。)どちらも2chだとちょっと薄味に思いますが、マルチチャンネルだと、かなり楽しませてくれます。特にブルーレイの音はすばらしく、アバドのマーラー9番とか、ゲオルギュー・スカラ座の椿姫とか、アニメのAKIRAとか、ちょっとDVDでは不可能と思うハイレベルの再生音が出てきます。以前からの持論ですが、2ch音声はいまだにLPレコードが最も良いと思うことが多いのですが、マルチチャンネルには逆立ちしても勝てません。BS放送を録画したビットレートの低いディスクでも、LPレコードには不可能な世界を体験させてもらえます。これでもっと機材がよければ、ブルーレイの音質はすさまじいのだろうなあと思います。もちろん画質がよいことも大きなアドバンテージで、オペラでもコンサートでも、SACDが太刀打ちできないのは「絵がある」点です。ごく当たり前ですが、絵があると音の説得力も倍増します。

次は使い勝手です。この点は全然、だめです。起動スピードは少し前の機種より速くなったらしいのですが、それでもいらつきます。その上、ときどきハングアップします。電源を引っこ抜くほかに対処方法がありません。一度、ファームウェアをアップデートしましたが、改善しませんでした。メニューの使い勝手は、直感的に操作しにくい感じがしており、悪いと思います。
それから、パナソニックのブルーレイレコーダーで記録したブルーレイディスクで、ときどき読み込めないものがあります。レコーダーで余計なカットを編集して省いた場合に駄目になることがあるようです。読み込みに失敗したディスクは捨てて、もう一度レコーダーで数フレームを省く編集を行ってから焼きなおすと、読めたりします。これもファームアップでは改善できませんでした。

総じて言うと、数万円の安物なりのやや荒っぽい音質と、使い勝手の悪さで、お勧めしにくい製品です。ただ、他の機種でもいろいろ問題があるのかもしれず、そちらはわかりませんので、あくまでも自分で使った感想にとどまります。辛口すぎましたかね?でも、ブルーレイのマルチチャンネル再生ができることは得がたい機能だと、もう一度強調しておきたいと思います。
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