モーツァルト・クラリネット五重奏曲の決定盤はこれかな? [クラシック]
大好きな曲のひとつ、モーツァルトのクラリネット五重奏曲のザビーネ・マイヤー、カルミナ四重奏団の新譜CDを聴きました。これは決定盤と呼べる演奏、そして録音と思います。
もともとマイヤーはフィルハーモニア・クアルテット・ベルリンと演奏した82年録音のCDもすばらしく、よく聴いていました。マイヤーの今回の演奏は、美しい音色などの基調は変わりませんが、さらに美しく、抑制の効いた表情付けがあり、彫りの深い演奏となっています。そしてカルミナ四重奏団の演奏もとても自発的で美しく、文句のつけようがないです。これまでは低音の出る特殊なクラリネットの魅力に弾かれてコリンズとかシフリンの演奏をよく聴いていましたが、今後はこちらの方を愛聴すると思います。レコード芸術3月号の「現代名盤鑑定団」でもべたぼめされていましたが、それだけのことはあります。
これがSACDやハイレゾ音源で出てくれるといいなとも思う反面、録音がとてもハイレベルなので、CDで全然、不満を感じないとも思います。
カップリングされているブラームスの方は、もともと曲があまり好きでないのですが、この演奏だったら聴くようになるかな?今、聴いてみているところです。
ずーっとウラッハの演奏ばかりを聴いて来ました。このザビーネ・マイヤー、カルミナ四重奏団の演奏はいい感じです。でも、すこし特別な気がします。普通に演奏してもすごくよいと思いますのに。ところで、カルミナ四重奏団の弦の演奏でも結構、ヴィブラートがあります。この頃、古楽の演奏にはまってしまっていて、ヴィブラートのない、あるいは少ない演奏が性に合うようになりました。でも、ピリオド楽器での演奏でいいものが見つかりません。そこで、半音下げて、ヴィブラートを少なくした演奏を作ってみました。
http://www.geocities.jp/imyfujita/mozart-clarinet-quintet/mozartclarinetquintet.html
です。ついでに、クラリネットがヴィブラートと合わない訳にも迫ってみました。
by 藤田伊織 (2011-06-19 16:24)
藤田さん、レスが遅くなってすいませんでした。
古楽のノンヴィヴラートの音、良いですよね。「音楽の友」誌の特集でいろいろベストテン、みたいなのが載っていて、好きなヴァイオリニストの項目がありました。私なら、実演を見て、武士が刀を立てるみたいに弓をチェックするしぐさで好きになった庄司紗矢香、次いで時代楽器の寺神戸亮です。あとはハーンとかポッジャーとかフィッシャーとかコパチン姉さんとか。寺神戸はチェロもどき楽器に注力した無伴奏チェロ組曲にはあまり感心しませんでしたが、最新作のテレマンはすばらしいと思います。あんなふうにヴァイオリンが弾けたら、楽しいでしょうなあ。
by minima (2011-07-08 22:41)
追記です。
ご紹介いただいたページ、すいません、英語に堪能でない私には、荷が重いです。ごめんなさい。
by minima (2011-07-08 22:43)