GA645iに見るフィルムの力 [写真、カメラ]
6年ほど前、チリの街角で撮った写真です。カメラはGA645i、フィルムはベルビアでした。写真を撮ってもいいですか、と話しかけたときのお母さんの恥ずかしげで少しうれしげな様子と、子どもの好奇心一杯のまなざしがとても印象に残っています。こってりした色合いも好きです。
デジタルよりもフィルムのほうがワンカットにかける集中力が高かったと思うのは、だめカメラマンだからなのでしょう。でもデジタルになって、このカットを撮った瞬間のことは忘れない、というのが、あんまりないんですよね。だったらも一度フィルム、やりたい気持ちが強まっています。
たとえばキヤノンの一眼レフにしても、どうかするとEOS-1nは福沢さんでお釣りがくるのが中古市場の現状ですから、よっぽど人気はなくなっているのでしょうけど。
アサヒカメラ最新号の診断室で、フジのGF670が取り上げられていました。短時間に立ち読みしただけですが、作例写真がデジタルと違って切れよく、色よく、素晴らしかったのは、ドクターも触発されたのだろうと思います。
それからメーカーが問い合わせに応えた中で、興味深かったひとつは、「このままだとフィルムカメラが新品で買えなくなるかもしれない」という問題意識から、このカメラを発売することにした、という点。つまり、まだしばらくはフィルムを供給する気でいるわけだね、フジ君は。
もうひとつは、35mmフィルムや645では、デジタルに画質の点で追いつかれるかもしれないので、66ないし67のカメラを作ることにした、という回答。ふーん、そうなんだ。額面どおり受け取っていいのかは判断材料がないです。
受注が予想を上回って多いとのことです。スクエアが好きで、フジのレンズが好きな私も、もちろん欲しいカメラではあるのだけれど、値段が18万円もしては、ねえ。現実的にはGA645かな、やっぱ。
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